赤い水、黒い水

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日本語の文章が、英語と韓国語にも訳されて一緒に載せられています。

絵がまるで、現代美術作品のような

不思議な雰囲気をもった本です。

ある国の畑で、美味しい葡萄を作っている農夫。

その葡萄で作られる「赤い水」を楽しみにしている王様。

ある日、その農夫が
畑に水を引くために掘っていた窪地から
「黒い水」がわき出してきて・・・

読み進めていくと、大人には

「赤い水」が何を表しているのか

「黒い水」が何を表しているのかがすぐに分かります。

「黒い水」を欲しがる、人間たち…

そこから国を守ったはずの王が、果たして得たものとは。

「自分が信じていたのは・・・」

最後の王の問いには、考えさせられます。

この作品が、鷺沢萠さんの遺作となりました。

あとがきまで、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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