空をつくる

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東京の神保町にある児童書専門店「ブックハウスカフェ」。

そこで行われていた原画展に
たまたま遭遇して

最初から原画をじっくり見ることができた本です。

小さい頃から主人公が住んでいた町は

家が次々と建ち、緑がなくなっていきます。

家はどんどん高くなり

空間を奪い合うように次々と建てられ

住人は、空が見えないことに苦しみます。

そこで依頼されたのは

絵描きになった主人公が、家の壁に描く、空。

主人公は

空をつくり続けます。

でも、作っていたのは

「空」なのでしょうか?

私も東京で数日過ごしているときに

重苦しくてたまらない感じがするのはなぜだろう、と
考えたことがあります。

そのときに気付いたのは

「空が狭い」

ということでした。

私は山形県の田舎で生まれ育ち

広い広い空の下にいることが当たり前でした。

自分にとって、広い空の存在が
こんなにも大切なものだったのか、と気付いたあとに
この絵本に出会い

「ああ、そうだ。」

「これが、空だ。」

その主人公の言葉が、心に響いてきたのです。

あなたの住む町の空を見上げたくなる、そんな絵本です。

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