ホーム > ル・リアン ミュゼ > 絵本の部屋 > おかげさま「いのちのまつり」
2004年に出版された、「いのちのまつり」シリーズ。
これは、その3作目です。
「いのちのまつり」シリーズは、
どこかに必ず楽しいしかけがついていて、
とっても楽しい絵本です。
今、生きている、ということの
豊かさや喜びを、
素直に伝えてくれる作品だなあと感じています。
私が、自分の背中を押してもらうのは、
『おかげさま』の本の、しかけの部分。
人間は、頑張って生きても100年ちょっと。
その道を、曲がりくねった道にたとえたおじいちゃんが
8歳の孫娘に
「ゆうちゃんはいま、道のどこらあたりを歩いておるのかの?」
と聞いて、印をかきます。
お父さんとお母さんのしるしをかき、
そして最後に、
「わしは、ここじゃよ。」
と、自分のしるしをかくのです。
ゆうちゃんは、おじいちゃんに残された道の短さに、ハッとします。
これは、100年生きる、と考えたときの話であって、
いつまで生きているかなんていう保証は、どこにもありません。
この、曲がりくねった道を見るたびに、
今、ここで生きていることのありがたさと、
だからこそ、自分の生きたいように生きていこう、
そう、背中を押してもらっているような気持ちになるのです。
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